2016年10月24日

JUNフローズン・タイ小池子ム』

16歳での予期せぬ妊娠をしたジュノが中絶や養子縁組などに悩みながら成長する9ヶ月を描いた作品ということでテーマの重い映画と思っていましたが、いざ見てみると意外とあっさりと描いていることにちょっとびっくりでした. でもさすがはアカデミー脚本賞を受賞しただけあって、全体的に優しさに包まれた中でも大切な確実に伝えるその構成力はお見事でしたよ. 『X-MEN:ファイナル・デシジョン』 の時から個人的に注目していたあのかわいいエレン・ペイジもこの映画では本当にどこにでもいそうな、ちょっと小生意気な女子高生. 妊娠や中絶を軽く考えては胎児にもツメがあると聞けば不安が増幅し、自分の理想通りだったはずの里親夫婦が仮面夫婦だったことを知れば車の中で号泣してしまう. 本当に世間知らずで自分に素直になれないその不器用さは、10代を過ごしたことのある人なら誰しも「あぁ自分もあの頃は世間を知らずに大口叩いてたなぁ~」なんて思えながら見れてしまうのではないでしょうか. でも世間や大人を知り心が傷つく経験をすると同時に自分の家族や友人の優しさを知ることも誰もが経験したはず. この映画でも元軍人ながら怒鳴るシーンなど一切なかった父親マックの娘への優しい言葉や失礼なことを言う超音波技術師から娘を守るための義母ブレンの威厳ある嫌味、どんな時も明るく振舞うことで親友の心の支えになったリア、そして彼女の残した下着をひたすら握り締めていたポーリーの彼なりのジュノへの接し方. そのどれもが何かと不安になっては心が傷つくジュノを優しく包み、時にはちょっぴりチクリと痛むような厳しさも兼ね備えているんですよね. そんな周囲の優しさと厳しさに支えながら心もおなかも大きくしていくジュノと対照的に不安そうな顔をするポーリーや心の準備に時間が必要だと言っていた里親候補のマークを見ていると男性の私には彼らの気持ちが凄くよく分かる一方で、改めて女性って本当に強いなぁ~って思いましたよ. まぁ男性的にはヴァネッサみたいな神経質な女性が隣にいると逃げ出したくなるマークの気持ちはめちゃくちゃ理解できるんですけど、女性には不妊に悩む彼女の心の痛みの方が理解しやすいのかな? そしてこの映画のキャッチコピーにもなっている「そのつもり」の意味が分かるラストもよかったです. ジュノたちがポーリーの郵便受けにオレンジミントを大量に投函したり、ポーリーが「いろんなことひととおり終わったら、またバンドやろうよ」とジュノを誘ったりするのも全て周りがどうであろうと背伸びなどせずに等身大の自分たちのやり方で頑張ろうとする素敵な姿なんですよね. そんな彼女たちの素敵な姿を見ているとなんだか凄く羨ましくなってしまいます. そう、あのバーガー型電話が欲しくなってしまうくらいに♪ ちなみに私がこの映画を見た時の観客数は27歳くらいの女性が一人、30歳を超えた男性が2人と私のたった4人だけ. この映画を一番見て欲しいはずの10代の女の子は一人もいませんでしたね. こんなんで大丈夫なんでしょうか? 配給会社もジョーンズ博士復活があるので「そのつもり」での興行を覚悟しているのかな? ちょっと心配です. 深夜らじお@の映画館 はちょっと本気であのバーガー型電話がほしいです.

第78回アカデミー短編映画賞ノミネート作品を長編映画化したこの映画こそ最高のラブストーリーだと思えた傑作. 東京では1月下旬に公開されるも関西ではやっとこの時期での公開とあって、これまでにたくさんの絶賛の声を聞きながら待ちに待った期待感を決して裏切らない素晴らしい映画でしたよ! 見る前はストーリーの内容からも 『バタフライ・エフェクト』 や 『マシニスト』 のような作品かと思っていましたが、そんなサスペンスタッチのシーンも多少あれど全体的には「死」という概念哲学を漂わせながらのコミカルな感じ. 愛するスージーにフラれて不眠症になり時間を静止することができるようになった美大生のベンを中心に、旅行会社に就職を夢見るシャロン、自惚れが強いジェンキンス店長、エロネタ大好きなマット、イタズラとスタントに熱い魂をぶつけるバリー、平手打ちのハチマキをするカンフー青年ブライアン、そして「ナタリー」を探し数々の女性にフラれるショーンという個性豊かな仲間たちが織り成す数々のエピソードにすごく楽しませてもらいました. その一方で時間を静止することができるようになったベンが女性を脱がしてはデッサンするシーンも全然エロティックではなく、むしろ彼がいかに美を追求しているかが伺えるほどの素敵ささえ感じました. これはあくまで男性的な意見ですが、女性の美しさってやはり動いている時よりも静止している時の方がより美しく見えるんですよね. うまく言葉にできませんが、過ぎ行く時間の中で不意に見せる女性の何気ない仕草にドキッとした時、「この美しさが永遠に続けば、いつでも見れるように永遠に残せれば」なんてことを男性なら誰しもが考えたことがあるはず. それを行動に移せるベンは我々男性陣からすれば羨ましい限りであり、しかも想いを寄せるシャロンの美しい姿を彼女が動いている時では絶対に描けないポーズや角度から描けていることは最高の贅沢です. またこの映画はストーリーも美しいですが、映像もスローモーションや早送りを巧く多用しているところが映画ファン的には見逃せないところ. 特に女性がベンを罵倒するシーンをオペラを聴かせながら見せるあの2シーンは最高です. この監督さんのセンスは映画好きであればあるほど、より堪能していただける才能だと思いますよ. てな訳でラストのキスシーンも 『シュリ』 のキスシーンよりもはるかに美しく見えた、恋する気持ち良さを再確認させてくれる最高のラブストーリー作品. 先日の 『ガチ☆ボーイ』 に続き、今月は傑作揃いで私は幸せです! 深夜らじお@の映画館 は時間を静止することができればベン以上に楽しめる自信があります. 鉄騎の性能をアップさせる3種類の『重鉄騎
posted by OgawaToshie at 14:28| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする
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